カートリッジ式生餌交換法

最近思ったのが、大量に生餌を入手したのち給餌する際、一匹ずつ入れるのが極めて難しいということである。

ピンセットを使えば問題ないかもしれないが、それも面倒くさい。

そこで考えたのが、「数撃ちゃ当たる!コオロギまみれの大試食会!」の応用、「カートリッジ式生餌交換法」である。

今日デュビアが届いたので、それらを生餌として使うのだが、デュビアには物陰に集まるという特徴がある。

そこで登場するのが小さく裁断した卵パックである。

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この卵パックにデュビアを集め、これごと虫かごにぶち込むという方法である。

これなら、生餌を不用意に逃がすことも殺すこともなく、蜘蛛自体も逃げられることもない。

非常に有用な方法である。

以上。

はてなブログのバグ発見

昆虫とは関係ないが、はてなブログのバグを発見したためここに記す。

バグというのは、簡単に大量の記事を投稿できてしまうバグである。

おそらく悪用されるとDDos攻撃に使われるため、早急に改善していただきたい。

手順は以下である。

①適当に記事を投稿

②シェアする画面が出る

③そこで更新を連打

何とこれだけである。

これを組織的にやるとおそらくサーバーが落ちる。

直したほうがいいと考える。

【朗報】購入したアシダカグモ実は雄だった

先日、「アシダカグモの購入と拒食」で「メスと思われる」と記したが、撤回させていただく。

おそらく雄である。

先日アップした写真を見ていただければわかりやすいと思うが、この個体の頭胸部に雄に見られるV字の模様が見られるようになった。

なぜ朗報かと言えば、市場に出回っているアシダカグモは基本的にメスであり、オスは簡単には手に入らないためである。

新しく写真を上げてほしいという方はいると思うが、逃げ出す危険性を考慮に入れると非常に難しい。

以上。

デュピア大量生産計画&ボトルネック効果対策

本日よりエサ代の節約のため、デュピア大量生産計画を始動することにした。

内容を非常に簡単に言うと、デュピアを数百匹仕入れ、衣装ケースで繁殖させることによりエサ代をタダにしてしまおうということである。

繁殖自体は非常に簡単だが、問題点も存在する。

まずは、どのようなデュピアが優秀な餌なのか? ということである。

⓵元気で栄養価が高い

これは絶対条件である。栄養価が高くなければ餌としての機能を有しないばかりか、与えても意味がない。しかし、これは簡単に解決が可能で栄養価の高いエサを与えればいい。ということである。

②無駄にあがかない

デュピアはあくまで餌であるため、それを与える蜘蛛がけがをしてはならない。これも絶対条件と言えるだろう。これの解決法は少々難しいが、攻撃性の高い個体から餌に使っていくことによって、選択的淘汰を行い品種を改良していくしかないだろう。

しかし、デュピアはもともと比較的大人しい餌であるためあまり心配は必要ないと考えられる。

③程よく多産

餌代をタダにするためには、比較的多くの子供を残してもらう必要がある。しかし、爆産となれば衣装ケースが爆発すること請け合いである。

これについてはどの程度産卵し、どの程度増えるのか不明であるため、断言はできないが、おそらく杞憂で終わるだろう。

以上が、優秀なデュピアの条件である。

しかし、自家繁殖において、これらすべてを灰燼に帰すある致命的な問題が存在する。

それがいわゆるボトルネック効果」というものである。

このボトルネック効果は何なのかというと、わかりやすく言えば自然界や飼育下のにおいて、遺伝的に偏りが生じてしまうことである。

分かりやすく説明すると、例えば私がデュピアを1000匹飼育するとする。それを衣装ケースに入れて繁殖させると、最初のうちは問題ないが数十世代行くと、兄弟での繁殖や、親子での繁殖のみになってしまう。つまりボトルネック効果が起きて、遺伝子に偏りが生じてしまうのである。

ここで問題が生じてくる。遺伝には優性遺伝と劣性遺伝という二つの因子が存在し、染色体は一対の二つの因子によって製作され、それにより発露する形質が決まる。そして、危険な遺伝病や危険な形質は基本的には劣性遺伝(ただし、劣性遺伝だからと言って悪い遺伝子とは限らない)であり、発露せず淘汰されていく。この劣性遺伝は同じ遺伝子を持った者同士、つまり親子や兄弟で交配を行った場合に発露しやすいのである。

つまり、通常劣性遺伝が発露しないのは、同じ遺伝子を継いでいる兄弟や姉妹ではなく、なるべく血の薄い遠縁の同種と交配するのが自然界の通常の形であるからだ。

しかし、私が飼育する例だと最初は他人同士だったかもしれないが、最終的には兄弟姉妹、または親子で交配を行うことになり、劣性遺伝が発露しやすい状況になる。

つまり、⓵番の”元気”という点や、下手をすれば多産ですらなくなる可能性もあるのであるのだ。

そこで必要になるのは新しい血を入れて、血を入れ替えるということだが、そのために毎月デュピアを入れるとなると、購入代金がかかり本末転倒となってしまう。

予想では、ボトルネック効果を発現させない「染色体の数」「個体数」「遺伝来な近さ」etc...をすべて計算したある種の方程式が存在すると考えられる

そこまで気にする必要はないと考えるかもしれないが、実験してみたい気持ちが大きいので、やってみたい。

以上。

ps:ボトルネック効果については以前大学で少し触れた程度であるため、間違っているかもしれない。もしそうであるならば無知な私に教えていただきたい。

合理システムの効果発表

「数撃ちゃ当たる!コオロギまみれの大試食会」

は何と効果があったようである。

この間まで15匹いたコオロギが全滅し、Mサイズのコオロギを含め、合計で三匹しかいないという状況になっていた。

むろん共食いで減ったコオロギもいるとは思うが、それを入れても十分な成果と言えるだろう。

さらに言えば、アシダカグモの模様にも変化があり、おそらく脱皮したものと考えられる。

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つまり、脱皮前だったがゆえに拒食になっていたと考えられる。

そこでこのような結論に至った。

MサイズやSサイズといったコオロギの大きさは関係なく、ただ単に蜘蛛が脱皮前だったということである。

今後行いたい実験一覧

備忘録として、今後行いたい実験の一覧を記したいと思う。

⓵蜘蛛にイケメンという概念はあるのか?

人間には美人や、イケメン、ブサイクやデブといったいわゆる容姿によるパートナーを決定する場合があるが、果たしてそれは蜘蛛にも存在するのかということである。

できれば体系的にどのような蜘蛛がモテるのかを調べたいと考えている。

また、もし容姿が関係なければどのような条件で蜘蛛はパートナーを決定するのかを調べたいと考えている。

②蜘蛛の発情期はどのような条件で起きるのか?

馬や猫、もちろん人間にも発情期も存在するが、その条件はバラバラである。そしてそれはアシダカグモにも存在しており、一年に二回しか発情しない。

さて、ここで疑問が生まれる。

何をトリガーに蜘蛛は発情するのか? ということである。

温度? 湿度? 天候?

これも調べてみたいと考えている。

現在はこんな感じである。

以上。

「数撃ちゃ当たる!コオロギまみれの大試食会!」の効果

先日とある方からブックマークとコメントをいただいた。

それは拒食への対処法であり、非常に有用かつ新たな気付きをもたらしてくれた。

ここで礼を述べたいと思う。

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先日投稿したように我が家のアシダカグモの拒食に悩まされていた。

そこで「数撃ちゃ当たる!コオロギまみれの大試食会!」を決行したわけだが、果たして効果はあったのか? というところである。

結論から言うとある程度ではあるが効果はあったと思われる。

昨日の夜にYoutubeで、生放送の切り抜きを見ながらうとうとしていたところ蜘蛛の攻撃と思しき破裂に近い音を聞いたのである。

そして、朝起きて確認してみたところMサイズのコオロギは減っていなかったが、Sサイズのコオロギが体感で何匹かいなくなっていた。

15匹を放したはずだが、見た限りだと10匹前後しかいなくなっていたのである。

ただ、Mサイズのコオロギは減っていなかったため、単純にエサが大きすぎたのが拒食の原因かもしれない。その場合拒食ではなく、不適切な大きさの餌を与えてしまったところに大きな原因があるだろう。

この結果と前述のコメントから考えられる拒食についての推測は以下である。

この個体は宮崎から送られてきたため衰弱していた。さらに幼体であったためその衰弱具合は成体の蜘蛛より大きかった。そのため大きなコオロギは手に余った。

ということである。

そこである疑問がわいた。

それは、アシダカグモは果たして本能的なハンターなのだろうか?

ということである。

例えば鷹はもともとハンターではなく、親鳥から小動物の狩猟を習うのは有名である。あくまでブログなので参考文献は省略する。申し訳ない。
これをアシダカグモに置き換えると、親蜘蛛から習うことはなくとも、最初からハンターではなく、膨大な失敗と経験から後天的にハンターになるという仮説である

これを想起させる理由は二つある。

一つは一度に産まれる量である。

アシダカグモは一度に大量の卵を産んで、数百匹という子蜘蛛が生まれるが、肉食かつ巨大になるこの蜘蛛が果たしてそれほど大量に生まれる必要はあるのかということである。

確かに自然界に天敵は多い。

それは鳥であったり、猫であったりと多様である。そのため食べられる子蜘蛛は限りなく多い。そのため一匹でも多く大量の子供を残す。むろんそれも理由の一つであり、極めて納得のいく良質な仮説であることを否定はしない。

しかし、本能的なハンターではなく後天的なハンターであるならば、子供のころにエサにありつけず、死んでいく子蜘蛛は必然多くなる。そのため大量の子蜘蛛を残すというのは納得がいかないだろうか? ということである。

そしてもう一つは、本能がどこまでプログラムできるのかということである。鷹は前述したとおり生まれながらのハンターではない。つまり、鳥のような高等な生物でもハンティングという高度な行為は、本能にプログラムするのは困難を極めるということである。それを果たして鷹と比べて圧倒的に脳の小さい蜘蛛が可能か? というところに少々疑問を覚えた。

これはあくまで個人的な感想をもとにした仮説ではあるが、頭の片隅にでもおいておいてもらえると嬉しい

ちなみにエサについてもあくまで体感であり、正確な情報ではないことを留意していただきたい。

以上。